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計画された偶然性

「計画された偶然性」

これが最近の僕のテーマでもあり、もしかしたらほとんどの物事に通ずる概念なんじゃないかとも現在のところ思っている。



こんてんつ
・計画された偶然性とは?
・僕らを偶然性から遠ざけているものとは
・”効率化”の本当の意味



計画された偶然性とは?

計画された偶然性とは一体何なのか?

それは恐らく、「様々な”ゆらぎ”を許容していく中で、ある特異的な現象があたかも偶然のように起こり、それによって飛躍的な成果が出ること」ではないかと自分流には解釈をしている。


いくつか例を挙げてみよう。

僕は書道をやっている。もう少しで御免状という免許が取れるところまで来ている。僕が芸術を語るにはいささか傲慢であることを承知で言うが、芸術は偶然性なのだ。

書道の作品は狙って出来るものでは絶対にない。むしろ狙ってやると却って良くない作品になることの方が多い。
その日の気分・環境・筆の具合・墨の濃さなど、多くのゆらぎが存在する中で、自分の感性に従って書く。その結果、ある時は数枚書いてとてつもなく良い作品が仕上がることもあるが、ある時は一向に納得のいく作品が仕上がらないこともある。



研究でもそうだ。

そもそも生命はゆらぎの中で、動的平衡を保っている存在であり、人間の存在そのものがゆらいでいるのだ。

そして思わぬ偶然から研究が進展することは枚挙に暇がない。科学がブレークスルーする瞬間には、必ずと言っていいほど、偶然性がそこに存在しているのだ。

キャリー・マリスは車でガールフレンドと夜道をドライブ中にPCR法のアイディアを思いついたし、日本の白川博士はたまたま触媒量を1000倍に間違えたことがきっかけとなりノーベル賞を受賞するにまで至った。



更にはキャリアでもこの論理は当てはまる。

1999年にStanford大学のJhon Krumboltz教授が唱えた”Planned Happenstance Theory”(計画された偶発性理論)というものがある。

個人のキャリアは予期出来ない出来事によって左右されており、それらの出来事によってキャリアが構築されるという理論である。これは決して運命でもなく、予め計画されている。予期しない出来事を起こすためには、キャリアの中でゆらぎを許容することが非常に大事になっている。

論文の中で、予期せぬ出来事を起こすためには好奇心や柔軟性、冒険性などが大事だと説いている。まさにゆらぎを許容する資質ばかりである。


僕らを偶然性から遠ざけているもの

偶然性は全ての人に対して起こりうる。成功か失敗かを分ける鍵は、その偶然性を活かせるかどうか、なのである。

ーここまで聞くと、きっとどこかで聞いたことのある平凡な話に聞こえるかもしれないが、僕が言いたいのはここから先なのである。

計画された偶然性が起こる頻度は、一定ではないのである

優れた芸術家はいくつもの優れた作品を残す。一方で、何も訓練を積まなかった人間が高い評価を得ることはあり得ない。それは宝くじで当てるよりも確率が低すぎるのである。

偶然性を起こすためには訓練が必要である。常にアンテナを張り続け、継続して・時には忍耐を持ってして物事を行う必要性がある。

そして何よりも大切なのは、自分の感性に従うことなのだ。

僕らを偶然性から縛っているのは、僕ら自身が作り出した固定観念なのだ。僕らが無意識的に作り上げてしまったそのバリアは、見えないうちに僕らの可能性をどんどん小さくしている。

Don't be trapped by dogma ― which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become.
他の誰かの人生を生きて無駄にしてはいけません。ドグマにとらわれてはいけません。それは他の人たちの思考の結果とともに生きることだからです。他人の意見の雑音によって自分の内なる声が掻き消されてしまわないようにしてください。そして最も重要なことですが、あなたの心や直感に従う勇気をもってください。心や直感は、あなたが本当は何になりたいのかすでに知っています。
ーCommencement address by Steve Jobs, Stanford, 2006



就職活動の場においても、理系だから研究職/とりあえず新卒は大手の大企業、などと見えない固定観念に縛れている人がいささか多すぎる。


”効率化”の本当の意味

近年、効率化が過度に主張され、ライフハックという言葉が生まれ、無駄を省いて浪費はせずに、計画的に物事を進めて生産性を上げるべきだという主張が数多くなされている。勝間和代ブームはまさにその一端である。

僕自身ライフハックは好きだし、効率化することに反対はしない。けれでもそれは、効率化しないと生産性が上がらないためしているだけであって、いわば苦肉の策であるのだ。

ライフハックや効率化の先にあるものは、時間を如何に有意義に使うか、もっというと生きることそのものなのである。効率化それ自体に価値があるのではなく、効率化によって生まれた時間にこそ価値があるのだ。なぜなら時間は決して買って増やすことが出来ない。

そして効率化とは人間が作り上げた無機的なシステムにおいてのみ有効であり、有機体に対しては無意味なのである。無意味というかマイナスにすらなりうるのである。なぜなら有機体の基本はゆらぎであり、それは効率化出来るシステムなどとはほど遠いからだ。無理矢理自然を効率化させようとすると、いずれひずみが出来てくることは歴史が証明している。

時間管理ばかりして、計画性を重視しすぎるよりも、自己管理は最低限にして、自らの心の声に従って、偶然性を大切にする。これは決して妥協することでも怠惰に生きるという次元の話ではない。志を持ち、自らの心の声に耳を傾け、時には忍耐強く物事をやり、時には直感や感性に従って柔軟に行動する。

ゆらぎを許容するというのは、それらの絶妙なバランスを自らの手で構築することだ。

きっとその先には予測の出来ないようなエキサイティングな世界が待っている。

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| ニュース/コラム/思考 | 01:02 | comments:2| trackbacks:0| TOP↑ | はてなブックマーク - 計画された偶然性

COMMENT

私、あなたの考え方とっても好きです。

| meg | 2010/04/22 18:30 | URL |

はじめまして、おはようございます。

この投稿を読んで、理性を偏重して生きてきたゆえに、直感に従って行動するということを軽視していた自分に気がつきましたorz もっと、計画された偶然性があるということを意識して生きていくことにします。そして、こんな風に考えられるようにしてくれたハナさんのブログに感謝してます(笑)。

これからも、ハナさんのブログ、楽しみにしてます!また来ますね。

| ry | 2010/04/23 09:13 | URL | ≫ EDIT















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