Creative Life

酒とバスケをこよなく愛する戦略コンサルタント

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-)| trackbacks(-)| TOP↑ | はてなブックマーク - スポンサーサイト

≫ EDIT

「NHK 日本のこれから」で言えなかったこと

これまでこのブログに散々日本の「就活」に関して書いてきてとあるご縁でNHKにも出演させていただきました。ツイッターでは大分話題になっていたようで。

いざ本番となると事前にやった座談会とはいかずテンパったりあまり発言機会が得られずに全然喋れなかったので、ここに僕が思っていることをまとめてみます。

(ちなみにピンクは収録の後クリパがあったからです。悪しからず。笑)


新卒一括採用の是非に関して

現在の就活において何かとやりだまに挙げられる新卒一括採用。これに関しては賛否両論があるだろうが、僕は基本的には賛成だ。(僕個人としては新卒一括採用は反対だが、全体を考えたシステムの中では合理的だと思う。)

新卒一括採用はある意味セーフティネットなんじゃないだろうか?

漫然と大学生活を送ってきた何もスキルのない学生が「ポテンシャル採用」として採用され、付加価値を生み出す側として企業がコストを払って育ててくれる。こんなに良いシステムなんて他の国にはないんじゃないか。

そもそも不況になって氷河期になると一括採用が悪いなんて言うのは暴論じゃないか。

もし新卒一括採用をなくして、採用を自由化したら競争原理が働き、より格差が広がり今より失業率が上がるだろうと僕は考える。

「就活」と言う形で半ば強制的に将来のキャリアや働くことに意識を向けさせなければ、ほとんどの大学生が何もせずに遊んでしまい取り返しがつかなくなるのではないか、というのが僕の仮説だ。日本の大学の大半がもはや巨大なレジャーランドと化している。

(この辺り、勝間さんに「遊びが悪いの?」と突っ込まれたけど、僕の感覚では遊びというか何もせずに無気力に学生生活を送ったり毎日飲み会に明け暮れる人が大半だと思う。)

問題なのは新卒一括採用という全体的な仕組みではなく、その枠組みの中で引き起こされる個別の事象にあると思っている。(これに関しては常見陽平さんの著書くたばれ!就職氷河期 が参考になると思う。)

また、確かに一部の目的意識が高く、学生でしかできないことを真剣にやっている人にとって新卒採用は害悪だろう。大学生活にはもっとするべきことがあり、3年の半ばから就活なんて考えさせられるなんて、はっきり言って邪魔である。僕もそう思う1人のうちだ。

そういう人は遠慮なく、自信を持って就活のレールから踏み外そう。

実は新卒一括採用というのも半分は名ばかりで、良い人材がいたらほとんどの企業は通年で対応してくれるものだ。日本の大企業はまだまだ古い体質があり対応してくれないかもしれないが、外資系の企業やDeNAなど勢いのあるベンチャー企業ならばほとんどが通年で採用活動を行っており、常に優秀な人材の発掘に努めている。

絶対に大学生活でやりたいこと、成し遂げたいことがあれば何も心配することなくそっちに打ち込めば、きっと道は開けてくる。もしそれでもどうしても自信がないのであれば、就活をしてみることを勧める。

新卒でワンチャンスというのは半分嘘だと思っていて、スキルがあって実力さえあればチャンスはどこにでも転がっているのではというのが僕の実感。

雇用の流動化に関して


勝間さんの雇用の流動化には完全に賛成。多くの企業で報酬に見合うパフォーマンスを出せていない人をもう少しシビアに評価しても良いのではと思う。

けれども、それで余った雇用が新卒に対して回ってくるかは甚だ疑問だ。

今の根本的な問題点は、多くの企業に新卒を雇って1から育てていくという余裕がなくなってきていることに起因すると僕は思う。そうしたら、余った雇用は当然に新卒ではなく即戦力になる中途市場に目がいくだろう。


採用のミスマッチ、就活断層に関して

番組では言いたくて言いたくして仕方なかったけど、就活のミスマッチを生み出しているのはまぎれもなくリクナビマイナビに代表される大手就職支援サイトだ。

誰もはっきり言わないから言わせてもらうと、結局そこが諸悪の根源ではないかと思う。

番組中に示されたデータを見れば分かると思うが、実は中小企業においては就職難ではなくむしろ売り手市場であることがわかる。これは明らかに大手ナビサイトの巧みなマーケティングによって持たされた大企業偏重型就活の弊害だ。

多くの学生が本音では大企業に行きたがる。

城繁幸さんの言うところの、「昭和的価値観」によって、いい大学に入って有名な企業に入ることが是とされてきた風潮が根強い。世間体も名のない企業に行くよりも大企業に行く方が何倍も良い。それはある意味仕方がない。

しかし大企業=安泰とは、右肩上がりで続いてきた日本の経済成長の中では正しかったかもしれないが、もはやこれから先の未来の中ではその価値観が幻想になりつつあることは言うまでもない。

「大企業=優秀という幻想をそろそろ捨てた方が良い。」とは一緒に出演した勝間和代さんの言葉だが、まったくもってその通りである。

選ばなければならないのは、個人としてスキルが身に付くこと、動機付けがしっかり行えて仕事が出来るような職業選択をするべきであって、個人にもよると思うが中小企業の方が良い場合も多い。
(番組でも紹介されている通り、優良な中小企業に入れば早くから大きな経験が積める)

これだけでも短期的には雇用難は解決されるのでは、というのが僕の考えである。そういった良い中小企業、ベンチャー企業をもっと世間に広めたり、ブラックではない会社を見極める目を学生に養わせるべきだろう。


大学の大半を職業訓練の場とする


これに関しては、大賛成である。旧帝大と一部の上位大学以外は専門色の強い大学で良いと思っている。秋田県にある国際教養大なんて良い例じゃないか。アカデミズムを盾に社会の要請とはほど遠いもはや教育とは呼べないようなところが大半だと思う。

リベラルアーツは確かに大事だしアカデミズムも確かに尊重しなければならない。けれども50%以上の学生が大学に通う現状からは、必ずしもそれだけが必要ではない。もっと専門に特化した人材を多く育てる必要がある。

組織においては、そんなにたくさんのジェネラリストは必要ない。必要なのは一部のジェネラリストと大半のスペシャリストなのである。

まぁ、それでも東大や京大は徹底的にアカデミズムに徹してほしいとも思う。やっぱり経済合理性の枠から離れて真実を突き詰める場は絶対に必要だし、そういう人間が社会を変えられると僕は思う。


就活難を根本的に解決させるための僕の提言

ここからは僕の考えを書いていこうと思う。

そもそも今の雇用難は、経済が停滞し、産業が縮小化して、年功序列のつけによって実力に見合わない対価を得ている既得権益につかる中間管理職が増えすぎてしまい、何のスキルもない新卒を雇う余裕が企業からなくなっていることに起因すると思っている。

そしてそれは単なる不況が原因での一時的な就活氷河期ではない。このままでは一生就職難になりえると思う。




僕が考える根本的な解決法はこうだ。

優秀な人材が新しい成長産業を生み出し、既得権を創造的に破壊し、日本において良質な雇用を確保することでしか根本的には解決できないと思う。

以下、大変参考になったブログ記事からの引用。

この20年、日本経済が低迷していた間、GoogleもYahooもマイクロソフトも大きく発展し、アメリカに良質の雇用を生み出してきましたが、GoogleもYahooもマイクロソフトも米国政府や政治家や役人が作り出したわけではありません。これらのビジネスや雇用は、アメリカの民間の若者達が作り出したのです。
人類史上何度も起きた、クソ労働環境の劇的な改善の原因



というわけで、優秀な若者がリスクを取って新しい産業を作り出す以外で構造的な不況は解決しないと思う。
リスクを取って自分の力で生きていくことは、「他者や会社などコントロールできない要因に左右されず自分の実力で挑戦する」ことであり、それは優秀な人間にとってはリスクではなく安定だと僕は信じている。


日本の地盤沈下を防ぐためにはこれ以外の手立てはないと強く思う。

スポンサーサイト

| 就職活動 | 23:41 | comments:4| trackbacks:0| TOP↑ | はてなブックマーク - 「NHK 日本のこれから」で言えなかったこと

COMMENT

以前から花村さんのブログを興味深く読んでいた来春から社会人の学生です。

この記事には概ね同意です。以下3点コメントさせて頂きます。

①>勝間さんの雇用の流動化には完全に賛成。多くの企業で報酬に見合うパフォーマンスを出せていない人をもう少しシビアに評価しても良いのではと思う。
その通りだと思います。
非正規雇用の待遇が問題視されることもありますが、正社員が殆ど解雇されず労働市場が上手く機能していない方が問題であると僕は思っていました。

②>大学の大半を職業訓練の場とする
この点も同意です。
今後大学も淘汰されていくことでしょうが、学問そのものが淘汰されないように、政府には施策を望みます。
僕は京都大学の学生ですが、ビジネスの役には立たなくても社会の役に立つと思える研究をしている人は沢山います。
彼らには今後も研究を続けて欲しい。

加えて中学・高校で大学や社会の真実を教える場を提供してあげることも大事だと思います。
ビジネスと学問はあまりダイレクトに結びつかないことや、「有名大学→大企業」という選択肢が絶対ではないこと、学歴が社会に出た時にどんな意味を持つか、などを教示した上で彼らには進路選択をして欲しい。
そうすれば、「何かよくわからんが大学行っておこう」という安易な選択はしなくなると思いまし、怠惰な学生生活を送ることも少なくなるのではないでしょうか。

③>リスクを取って自分の力で生きていくことは、「他者や会社などコントロールできない要因に左右されず自分の実力で挑戦する」ことであり、それは優秀な人間にとってはリスクではなく安定だと僕は信じている。
仰る通りだと思います。
これからは自分の人生にownershipを持って生きていかなくてはいけないのでしょう。
自分自身に欠けているものだと思ったので自戒の念を込めて同意します。

長文失礼いたしました。

| かげやま | 2011/01/01 01:06 | URL |

ではハナさん自身はこれからどうしていくつもりですか?

| いちフォロワー | 2011/01/04 01:31 | URL |

Re: タイトルなし

具体的にはどういうことをやるかは未定ですが、僕もリスクを取って挑戦したいと思っています。

| ハナ | 2011/01/11 22:41 | URL |

日本のこれから

日本のこれからは、学歴社会というよりイジメ社会になっていく。今、現に自殺者が増えているように、イジメをしていた人が子どもを産んでいく。そのような社会で、結局学歴をとるのはイジメっ子。資格は、イジメっ子のものとなる。イジメられっ子は、不登校に陥る。そして、何も悪くないイジメっ子がこれからは少なくなってくる。これがますますひどくなり最終的に、日本はイジメ問題に悩まされる。
イジメに対する法律を早く作らないと、日本は大変なことになる。過去にイジメを受けていた人が現に社会に出られなくなっている。これをほうっておいて、何が学歴社会だ。
学歴社会よりイジメ社会を考え直す必要があるのではないだろうか。
そのあと、学歴社会のことを考えたのでよいと思う。

| オレンジ | 2011/01/29 14:22 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://chaperone.blog36.fc2.com/tb.php/203-2725d509

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。