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酒とバスケをこよなく愛する戦略コンサルタント

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自信と絶望

実は僕には転機となったプロジェクトがある。

一番成長を実感し、もの凄く大変で、エキサイティングだった仕事がある。


そのプロジェクトは、去年の秋にあった。短期間の比較的小さなプロジェクトで、僕の上にマネージャーが1人、下に中途入社間もない人が1人の3人体制だった。マネージャーは他の案件も2.3掛け持ちしてかなり忙しく、実質的なケースリーダーの役を担った。

「ケースリーダーをやると見える世界が違う」とはこの仕事の経験者は誰もが言うセリフだが、その意味を実感するには実際にやる以外方法はない、と思うほどに想像以上だった。

短期の仕事なので、自分で決断して実行することが驚くほどダイレクトに成果に跳ね返る。

どのタイミングで誰に何を聞くか、外部からの情報を限られたリソースの中からどう取ってくるか、どのタイミングまで発散させた議論をするか、社長にこれは言うべきかどうか、取引先へのインタビューはどんな立て付けで行うか、最終的な戦略と落としどころをどうするか・・・

小さなことから悩みの連続で、その度に正解かわからない方向に舵を取って、進んで行った。相談はできることもあるけど、如何せん時間がなさすぎて自分で独断独決する場面が多かった。基本的に大きな方向性以外は何も相談しない、というよりスピードが早くて出来ない。

そうした悩みを抱えつつも、インタビューの内容を徹夜でまとめつつ、財務データを分析しながら、その整合性をとり、次の日にはより突っ込んだ議論をするために、下準備という”作業”をを行う。どこかで悩みを自己解決させながら、正解かわからない方向に舵を取って、進んで行った。結構きつかった。

だけど、すごくエキサイティングで、苦しさと楽しさが同居していたのだけは覚えている。

中間報告は50点だった。それが僕の不安を加速させた。けれどもマネージャーに助けてもらって、なんとか形に仕上げた。最後の3日くらいはろくに寝てなかったと思う(というか、記憶がない)

最終的には、プロジェクト自体はものすごくうまくいった。最終報告では、僕がほぼ全てのアウトプットをプレゼンした。中間報告では苦言を呈した副社長も、逆にここまでやってくれたと感謝の言葉をもらった。そして僭越ながらキーマンたちの全会一致で次フェーズの依頼がきた。

正直、これまでいくらクライアントに感謝されても、それは自分が全面に立ってやったわけではなかったから、複雑な思いだった。だけど今回は涙が出そうなくらい嬉しかったことを覚えている。

そして、知識でも、頭の良さでも、表面的なスキルでもなく、即座に判断を下してプレッシャーを跳ね除けられる独断力と、意思の強さの重要性を再認識した。今振り返ると僕はかなりマネージャーに助けてもらったと思う。それでも、このくらい強烈な体験だった。


そして、正直なところ、僕がたとえこの仕事に失敗しようが、全て責任は自分に跳ね返るし、会社として(多少の損害はあるかもしれないが)はノーダメージに近い。つまり僕だけが責任を取れば良いだけだ。それも、ひどく叱られるとか、個人のプロモーションが遅くなるとか、所詮そういったレベルだ。もっというと、上の人間が最終的には尻ぬぐいをしてくれるレベルだ。

しかしながら、それが事業会社であり、会社の浮沈をかけた仕事だったり、影響力の大きい案件だった場合は・・・社長やそれに近い事業会社の人々のプレッシャーは尋常じゃないと、想像に苦しんだ。


自信と、まだまだ遠い距離への絶望を、両方味わったプロジェクトだった。
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